手のひらで、甘く広がるコーンスープの熱。 …竹内くんみたい。 甘くて、温かくて、人気者で。 明るい黄色は、竹内くんの笑顔みたい。 「…あ、雪だ…」 竹内くんの言葉に、空を見上げれば 無数の白い粒が、紺色の空から生まれては消え、生まれては消え。 ふわり、ふわり、とゆっくり落ちる雪を目で追えば。 「あ…」 缶の小さな口から、黄色いスープの中に飛び込んで溶けました。 その様子は、雪が黄色に染まるみたいで 雪がきみの色になる 例えるなら、そんな感じ。