「…俺に、話あるの?」


それでも、竹内くんとこんなに近くで話すのは告白以来で、ドキドキするんです。


「…あの、ね…」


目を見ると、心臓が爆発しちゃうんじゃないかって思うんです。

冬だと思えないほど熱い体は、わたしの気持ちを素直に表しているのです。


「今日、さ…」


秋の日の、あの勇気を思い出して。

今日も、きっとできるでしょう?



「一緒に、帰れないかなぁ…?」



恥ずかしくてしょうがなかったけど

竹内くんが笑ってくれたから、わたしの不安なんてもう、夢のはなし。