☆HappyDays☆


「じゃあ、交換する?

 なーんてね。私もさすがに貧乏は嫌よ。

 でも…普通の家に生まれたかった。」

「なんで嫌なんですか?」

陽斗クンの言葉に

みんなが首を縦に動かす。

「じゃあ、教えてあげる。

 私の場合、家柄が嫌なんじゃなくて

 お父様のほうなの。」

「院長?いい人だけど。」

健弥、何も分かってない。

本性を知らないから、

そんなことが言えるんだよ。

「普段は優しいお父様よ?“お兄ちゃんには”ね。

 だけど、私には厳しいの。

 されたくもない期待されて、

 勝手に将来決めつけられて…。

 でも、いいの。お兄ちゃんが味方でいてくれるし、

 勇太も由梨も翔クンもいるから。」