「ねぇ、さっきから話に出てきてる 翔と由梨って誰?」 ち光輝クン。 「2人は、 私と勇太の幼馴染。 二宮由梨とその執事の藤田翔。 翔って書いて“かける”だよ!」 「でたよ。 その2人、二宮財閥と藤田財閥か。 そんな金持ち4人が揃っちゃってんの!? すごいな。」 光輝クンはすごく驚いているけど、 正直、なにがすごいのか私には分からない。 「みんな、そんなにお金持ちになりたい?」 「そりゃあ、なりたいですよ。 僕の家なんて、すっごく貧乏で…。」 と、初めてまともに話し始めた陽斗クン。