「病室はここ。 ロビーからちょっと遠いけど…。 そこは、我慢しろよ? …じゃあ、入るぞ!」 うん。 と、私はうなずいた。 心配はしていないけど。 だけど、緊張する。 どんな人たちなのか、 私を快く受け入れてくれるか。 そんな私の不安を察したのか、 勇太が 『俺がいるから、大丈夫』。 そう、 耳元で囁いてくれた。