「ねぇ、由って呼んでいい?」



いきなりの質問に少し驚いたが、彼女の方が歳上というのもあり、「いいですよ」と答えた。


すると葉菜はホントに嬉しそうに、やったやったと何回も繰り返して言った。



「私の事は葉菜でいいから!困った時には相談してね!!」

と、満面の笑みで言われた。


俺は初対面の人にこんなに言われた事は無かったから、正直どうしたらいいのか分からなかった。



それでも、嫌な気はしなかった。