「あぁ、柊由です。」


そう言った後に後悔した。

別に名前を聞かれた訳じゃ無いのに……馬鹿な事したなぁ……。



少女はクスクスと笑って「柊由。」と小さく繰り返した。



「私、杉本葉菜(スギモト ハナ)。ちなみに、17よ。」



杉本葉菜と名のった少女は俺よりも一つ歳上だった。