そして、よろめきながら立ち、非常階段から帰る事にした。 心の中ではイライラする黒い何かが渦巻いている。 トボトボと歩いていると、自然的に足が止まった。 自分でも分からない。 でも、気が付けば病院の中にいた。 そして、階段を登り、一つの部屋の前で立ち止まる。 何故ここに来たのか分からないままドアをゆっくり開けた。 「由、どうしたの?」