手を伸ばせば君が。




「この子ね、クロって名前なんだ!」


そう自慢気に葉菜は話した。


……どこから見ても白猫ですけどね……。



その後も、葉菜は嬉しそうにクロの事を話した。



クロとの出会い。


クロになつかれた事。


仕草が可愛いいとか。



まるで、友達や家族の話しをするように、嬉しそうに話している。



由はそれを相槌をしながら聞いた。



葉菜の話しは聞いてて楽しくて飽きない。