手を伸ばせば君が。




家に帰った由はとりあえず、服を着替えた。


「それにしても、何もやる事無いな……。」



由は欠伸を一つして、ソファーに寝転んだ。



ただボーッと天井を眺めてるだけ。


面白くも何もない。



体をゆっくり起こすと視界に葉菜のタオルが目についた。



「よし、返しに行くか。」


そう呟きながら立ち上がり、タオルを持って家を出た。