私達は中学2年生になった。
クラス変えはあったけど、私達4人は同じクラスだった。
その際、ゆずと京哉に私と翔雨が付き合うようになったことを報告すると、2人共とても喜んでくれた。
それからというもの、『用事があるから、先に帰ってて~!!』とか『今日部活が遅くまであるから、待たずに先に帰っててくれ』などという言葉を頻繁に聞くようになった。
私達を2人きりにさせようとしてくれているんだろう。
2人からの好意をありがたく受け取り、今まで4人だった登下校は私と翔雨の2人になった。
それからというもの、私と翔雨はいつも一緒だった。
でも、あの時だけは違った。
_____7月21日_____
その日の天気予報は晴れ。もちろん傘は持って行かない。
しかし、予報は大ハズレ。
昼から大雨が降ってきた。
翔雨は折りたたみ傘を持っていたから、入れてもらおうと思った。
でも翔雨は先生に呼ばれて、教室からいなくなる。
鞄も持って行ってしまったから、職員室からそのまま校門へ向かうだろう。
仕方なく私は校門前で待つことにした。
でも、それが間違いだったんだ。
あの時、何がなんでも職員室前で待っていれば、あんなことにはならなかったかもしれないのに…
