:帰り道:

「ホント、テカりんて先生向いてないよね~」
「ね~」

この話を始めたのはゆず。
テカりんの先生の向いてなさには多分、クラス全員が同じ意見だろう。

少なくとも、私達3人はそう思っている。

「…そういえばさぁ」
「ん?」

まさかとは思ったけどね

「流華、屋上で何があったの♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪」

いきなりその話が始まるのは、ちょぉぉーーーーっと心臓に悪いかな。

ご丁寧に♪までつけちゃって…しかも×10!?

「…何もなかったよ?」
「嘘だぁーっ “いいことありました” って顔に書いてるよ!」
「書いてないーッ!」

さぁ、ここまで来るとゆずも止まらない…どうしようか

「こら柚花。余計な詮索はやめときな。流華も困るし」

まさに天の助け。さっすが京哉だ。

「えぇ~~~っ つまんなーい!京哉だって気になるでしょ?」
「まぁ、そりゃあそうだけど…」

あ、そうなんだ。

「でも、さっきも言っただろ?流華が困る」
「…はぁい」

…前から思ってたんだけど、ゆずって他はあんま聞かないくせに、京哉の言うことはよく聞くんだよね。
…謎だ…。

「あ、もう家だ。じゃあね、2人共」
「バイバーイ♪」
「じゃな」

2人に別れを告げ、家に入った。