「学校どんな感じなんだろうね。」
 
 その一言。 
 

 私達は二人同時に不登校になった。 
 
 
 
 なのでお互いに学校がどんな感じかなんて知らない。



 
 
 その夜、由良から電話がきた・・・。 
 

 「奈々美・・・。」 
 
 「どうした?」
 
 私がそう言うと
 
 「もう嫌だ。毎日、芽依らしき人から悪口の書いた手紙が届く・・・」 

 
  「・・・」 
 
 芽依はきっと私達が逃げたことに関して怒っているのかも。 
 
 
 「そっか。もうそろそろ学校にいく・・・?」
  
 
 「行ってみる・・・。」 

 
 もう、不登校になった理由がわからなくなってきた。 
 
 自分が何を考えているのかすらもうわからなくなった。