「いません!...あ、今のところだから」


「ハァ?」



ため息をつくようにマスターがあたしを睨む。



「だってぇ、出会ったことないし。あたしの知ってる男という男考えたけどいないの!」


「真咲ちゃん、もう追い出すよ?何時間もここいてそれだけ?」


「あたしに言われても...世の中の男がさぁ...」