私たちの通う県立仙果高校は、ごくごく普通のどこにでもあるような高校だ。

学校に着くと、

生徒A「あっあの二人…」

生徒B「うわー相変わらず美人…だけど…」

生徒C「絶対近づけないよね」

この会話がうちの学校では普通なのだ。

私たち二人を普通の人間として見てくれる人なんていない。

「ねぇ朱南ー。私たちにはやっぱり友達なんてできないのかなぁ?」

「それはわからない。でもいつかは、この能力を理解してくれる人が現れるはず…」

そう思うしか方法がないのだった。