私、藍崎朱南の日常は、そこら辺にいる雑妖の退治から始まる。

学校へ行きながらの道にいる人に危害を加える雑妖を退治しながら学校へ向かう。

私が朱雀陰陽師の子孫と知らされたのは六年前の小学四年生の頃。

雑妖が幼い頃から見えていて授かった力で無邪気に遊んで退治していたあの頃。

周りに友達なんていなくて。

こんな変な力を持っていて雑妖などと話している私と遊ぼうとしてくれる子なんていなかった。