はちみつみるく

デシャップに戻ってふと目をやると
さっきまで気になっていなかった人物に
気付いた。

バイト先の制服を来て
ドリンクの確認を行う一人の男性。


「あ、紹介しとく」

店長の声に
私は新しいバイトの子かなにかかと
安易にそう考えていた。
仲良くしてもらえるかな、なんて。


こちらを振り向く彼と目が合う。

店長はにこやかに彼を紹介した。
「新しい社員の松原くん」

「松原悠太です、よろしくお願いします」

手慣れた感じで自己紹介をして
にこりともせずに少し頭を下げた。
彼は新入社員だった。

店長とは親しげな感じで
笑顔を見せていた。

とりあえず私もペコリと頭を下げ、
『ま・・・槙野紗英です。えっと・・・ふつつかものですがよろしくお願いします』
と謎の挨拶を交わした。


その後、店長は彼に
私のことを少し話していた。

なんだかこそばゆい感じになって
二人の親密な感じも手伝って
私は挨拶をしてその場を去った。