僕のおじいちゃんはおばあちゃんだ




俺は、正面見て喋るのが少し気が引けて金網の方まで行き…



「…クラスの女子がさっ、俺と海斗…付き合ってんじゃないかってさっ……笑えるよなっ」



「誰が言ったんだよ」



「…んっ?……名前?…知らねえ~」



「ぷっ(笑)ゆう!クラスの奴の名前知らねーのかよ」



「…知らねえって言うより覚える気がない……親からもらった名前を何の違和感もなく普通に使える奴達が…羨ましいってか…何て言うか…」



「…なるほどね!…いいんじゃねぇ~言わしとけば!あんまり言われる様だったら俺と付き合ってるって言や~いいじゃん」





「なっ!何っ言ってんだよ!だって俺はっ!」



「カモフラージュ?……てかっ!気にすんな!言いたい奴には言わしとけ!俺とゆうの関係を、ちゃんと理解してくれる奴なんていねぇ~んだから…俺が!ゆうをこれからもずっと…理解して守ってやる!…それで…いいだろ?」



海斗から言われて、ただ頷いた。




それから教室に戻る事なく海斗と屋上にいた。