「……俺さ!…ちゃんと診断してないけど…間違いなく……」
海斗は俺の話すのをジッと見てる。
…………
「性同一性障害…ってやつなんだ…」
俺をジッと見て黙って聞いてる。
「俺の場合!体は女だけど…心は男ってやつ……つい最近、家族に、その事、話した。……すげ~ぇ勇気いった!…足がガクガク震えて…どうにかなりそうだった…でもっ、おばあちゃんが!俺を支えてくれた。…まだ、家族は完全に理解はしてくれてないけど…特に、母親!まだ…戸惑ってる。……」
コップから溢れでた水の様に、今までの溢れた思いを、一気に話した。
話し終わって…
海斗の反応を待つ!
「…いいんじゃねぇ~のっ?別に…ゆうがゆうである事には変わりねぇ~よ」
一気に…肩からの力が抜けた。
「……ありがと」
それだけ言うのが…
やっとだった。

