僕のおじいちゃんはおばあちゃんだ




初めて海斗と学校の屋上で会った時…



海斗が金網乗り越えて………


「このまま…死ねたらどんなに楽かなって思ってね(笑)」


って…言ったっけ!



「…ゆう?」


「えっ?」


名前を呼ばれて、我にかえる。


「……ゆう?何で…泣いてんだよ!」


「あっ…」


慌てて手で、ゴシゴシと目をこする。


知らない内に勝手に涙が出てきてた。


「ばかだな!なんで、ゆうが泣くんだよ」



……………


何も、言い返せなかった。



「俺は…ゆうに話せて良かった!少し楽になった気がする…ありがとなっ!聞いてくれて」



何も言わずただ横に首を振った。



しばらくお互い黙ってた。



何をするでもなく海斗は、窓からずっと空を眺め…


俺も…ただ黙って何もない天上を見てた。



俺も…海斗に聞いてみたくなった……



「なぁ~っ!海斗…俺って…お前から見てどんな風に…見える?…」



「…んっ?どうって………」


しばらく黙って…



「ゆうはゆうだろ!」



「…そうだけど…そうじゃなくて……俺!普通じゃないだろ…」


海斗は…黙って俺を見ている………