僕のおじいちゃんはおばあちゃんだ




海斗が慌てて冷蔵庫の方から飛んできた。



「何だよ!姉貴!いたのかよ」



「あらっ!どなた?」



俺の方を見て言う。


……………


「珍しいわね!海斗が誰か連れて来るなんて…今までになかった事じゃない!」



「うるせぇ~な!…こいつは、特別なんだよ!」



「へぇ~…特別ねぇ~」



「でっ!何で居んだよ」



「忘れ物取りに来ただけ!そんな事より、あんた学校は?」



「どうだっていいだろ」


海斗の姉貴が、さっき開けた窓の縁に腰掛けてポケットからグジャグジャになった煙草の箱を出して火をつける。



ふぅ~と外に向かって息をはく…


海斗の姉貴って?
何歳?見た感じからして海斗の2つ3つ上に見える。



サラサラのストレートロングの少し茶色がかった髪の毛…


白のタンクトップにショートパンツ…

タンクトップの肩から少しだけ見えるブラの紐が、やけに色っぽく見え…なぜかドキドキが止まらない。



「あなた…海斗の同級生?…男?女?」



一番聞かれたくない事を聞かれ黙ってた。


「まぁ~、どっちでもいいけど…海斗がここに呼んだって事は…相当勇気のいる事だと思うから…仲良くしてやって…じゃっ!あたし仕事に戻るから、ゆっくりしてきな!」



とっ、だけ言って出て行った。