『だ、大丈夫です!』

『いいから。』
先生は『ほらっ』と言って
茉莉の手を引いて歩く。

…ドキドキします、先生。

『お、家ついた。』

早い…。
200メートルが
50メートルのように
近く感じる。

『あ、ありがとうございました。』


『ん。じゃ、風邪ひかないように。』

先生のそういう
何気ない一言好きだな…。

先生がいきなりふりむく。

『あ!明日は俺、
放課後みてやれねーけど
宿題やっとけよ!』

『はーい!』

『んじゃ。』

『さよなら』

先生、また明日。