―そういえば
先生の名前聞いたことない。
担任なのに…。

近くにあった
プリントをみる。

『あっ。』

先生の顔写真の下に
名前がある。

―中川大樹


(先生…。)


―次の日の帰り道。
前に先生らしき人が
歩いてる。
茉莉はすこし早めに
歩いた。

チラッ。

!!!

見たことない
おじちゃん。

嘘ッ!

溜め息をついて
再び歩き出す。

トントン

『どした?そんな溜め息ついて』

先生!!?

『ほ、本物!?』

『はぃ??』

『あ!なんにもないです!どうしてここに??』

『あぁ俺ん家ここ。』

『嘘っ!ちかっ!』

『そうだね、滝沢ん家と200メートルくらい。』

『…こんど俺ん家くる??』

『…え?』

『ははっ、冗談冗談。
んぢゃっ』

…び、びっくりした…。
いきなりあんな事言うんだもん…。