―キーンコーンカーンコーン

完全下校のチャイムがなった。

そっと二つの唇が離れる。

『せ、せん…』

『さ、帰る時間だ。
風邪ひかないようにね。』

『う、うん…。』

数学室を出た後も、
茉莉の唇には
先生の唇の柔らかい感触が
残ってる。

茉莉、先生と
キスしちゃったんだ…。

顔が熱くなるのがわかる。

先生…。