そういうと
抱きついてきた
男は刃物を
彼につきだした。

彼は
そんな事気にしない
という風に
男に突っ込んでいった。

―シュッ。

ポタッ。

ドンッ。

色んな音が
聞こえたかとおもえば
男は逃げていった。
『…クソッ。』


『……大丈夫か??』

『は、はい…。ありがとうございます。大丈夫ですか?』

『うん。少し切っただけだし。』

『切ったんですか!?
大丈夫ですか!?』

『大丈夫大丈夫。
一人で帰れる?』

『はぃ…びっくりし…』

ポロッ…。

そこから
茉莉は涙が止まらなかった。

ギュッ…。
彼は何も言わないで
抱き締めた。
さっきの男とは
違う…ぬくもりで。

そうして
彼は家の近くまで
送ってくれた。

…会いたい。
また彼に会いたい!