先生…。



駄目なの…。




やめて…。




先生はもっと強く
茉莉の手を引いた。




―その時。
茉莉はあの時を思い出した。




そう。
あの時の事を。




忘れたかった。
でも忘れられなかった…。





『さ、触らないで下さいっ』