「…ぷ、ぶははははっ」


「ッ!なんでっ」

「おまっ、よわっ!よ弱すぎっ」

「かみすぎだっ!も一回!!」

「やめとけやめとけー、連続25回敗退だぞ」

「〜〜ッ!まだだっ!まだやれるっ」

「ムキになっちゃってー、かわいー」




いろんな意味でカオスだ。


『あのー、少しよろしいでしょうか?』

「だいたいなんでばば抜きで決めるんだよっ!」

「こぉら、オンナノコがそんな言葉遣いいけませーん」

「なぜばば抜きなどで決め、き決める、決めるんで「あー!かわいーっなんでこんなにかわいーの!キスしていいっ!?」


「やめろっ!!せくはら!」




俺の目の前で繰り広げられる光景は、本当にココでいいんだろうか。

信じられない、有り得ない。
俺、完全にスルーされてるし。

図らずも精神的ダメージを与えられた。



シズと言うらしい東洋人の女の子は顔面蒼白で、ハリウッドスターも霞むほどのダンディな男に追いかけられている。

おそらくあれが、彼なのだろうな。