正義のヒーロー



やっとの思いで部屋について、ベッドに寝転ぶ。



なんだかすごく、疲れた。



やるせない気持ちを抑えて目を閉じた時、部活用のエナメルバックの中で、携帯が鳴ってることに気付いた。



ベッドの上から上半身だけを乗りだして携帯を見ると、何件かメールが届いていた。





女ばすからのメールには、なんて返したらいいのか、わからなかった。







『聖愛、大丈夫?
病院どうだった?』





みんなそんな感じの内容。





『捻挫なんだけど靭帯のこととか色々あって。
2ヶ月くらいかかっちゃうかもしれないみたい。』





いずれは知られることだから正直に送ったけど、みんなからの返事が怖い。


そんな不安が頭に過った時、ふと思い出して1つの受信ボックスを見た。





やっぱり。




昨日はあたしがメールを返したところで終わったはずなのに、今日はゆったんからのメールが来てなかった。



まあでも、大会の直後だし、まだ来なくても仕方ないか。




そう思った。