正義のヒーロー


うそ…。
あたしの足、そんなにひどいの?




「サイズ合わせるから、ちょっと持ってみてね。」





あたしは、ただ呆然と言われるがままに動いた。




あたしの身長に合わせた松葉杖を両脇に挟んで握らされる。


ピッタリサイズに合わせた松葉杖を椅子に立て掛けて、あたしも椅子に座った。






「聖愛ちゃん?足のことなんだけど…。」




先生は真面目な顔であたしに目線を合わせた。




少し緊張感が沸くのと同時に、胸騒ぎのようなものを感じた。