「なんか急に二人で改まると、笑えるな!」
「うん、ね!」
あたしたちは、二人で笑いあった。
二人で感謝を伝えあうことは良いことだと思っていたのに、この時にはもう既に、ゆったんの心にいたのはあたしじゃなかったんだと思う。
付き合ってもいないのにそんな風に思うのは、可笑しいかもしれない。
重たいかもしれない。
でも、少なくともこのときのあたしは、お互いのことを考えて、親身になって一緒に解決策を考えてるんだって、そう思っていたんだ。
だけど、あたしがその事に気付くのは、まだちょっと先。
ほんの少しの未来のはずなのに、あたしたちには、到底予想もつかないんだね…。
