正義のヒーロー




「あ?じゃあお前はそのまま黙って部活に居座る気だったのかよ。」








「んだよ。それがわりぃのかよ!」






「っざけんなよ!」





今にも殴りかかりそうになった時、部長である矢野が間に入った。






「落ち着けってお前ら!結太の言いたいことはわかったし、俺も同感するとこもある。タケモンはとりあえず先生に報告しろよ、な?」










助かった。
そう思った。








ゆったんと竹本、通称タケモンは黙り込んだ。






矢野がどのように二人を押さえたのかは聞こえなかったけど、それから男バスは少し嫌な空気の中、練習をしていた。