正義のヒーロー



なんとゆったんは、次の日に返された教科も全部50点以上だったんだ。






『まじで助かった!
今回はせったんが俺のヒーローだな♪』






ゆったんからのそのメールは嬉しかった。
あたしも必要とされてる気がして。






『ゆったんが頑張ったからだよ♪
でももう朝勉強しないんだねww』








それを思うと、少しだけ寂しく思えた。








『だな!
結構楽しかったんだけどなww』





『楽しかったよねww』



これでまた、ゆったんも楽しいと思っててくれたことがわかって嬉しくなった。





『本当は俺がヒーローなのにせったんに取られたから、テストの時以外は俺がヒーローなww』






『ゆったんに彼女ができるまでの間だねww』






『彼女できても関係ないっしょ!!』




あたしは、彼女の方が嫌なんじゃないかと言ったけど、ゆったんは俺がよければいんじゃね?なんて、笑い飛ばしてた。




あたしにとっては、結構大事なことなのに…。





でもあたしは、その事を気にしなかった。