正義のヒーロー



チャイムが鳴り、あたしは満那とゆったんのクラスに向かった。




「ゆったーん…。」




小さい声でそう言うと、ゆったんは気付いてくれたみたいで、こっちに来てくれた。






「テストどうだった?」






あたしが聞くと、ゆったんはにやっと笑った。





「なんと!!全部、大丈夫でしたー!」





「ほんとお?よかったあ!」






あたしとゆったんは、二人で少し盛り上がった。





「まだ明日返されるのも残ってるし、全部平気だといいんだけどな。」





そう言うゆったんに、あたしは笑いかけた。





「絶対大丈夫だよ!ゆったん頑張ったし!」



「おう!ありがとな!」




元気になったゆったんに安心して、あたしは満那と教室に戻った。