正義のヒーロー



「いま忙しいとか?」



彼に聞かれて、咄嗟に頷いてしまった。



「うん、ちょっと…。ごめんね。」




「わかった。」



それだけ言うと、彼の方から電話を切った。



あたしは、なにやってるんだろう…。


彼のことを本当に好きかと聞かれたら、あたしはなにも答えられない。
でも、彼に好かれてる自信はある。


彼はあたしを、大事にしてくれる。

でもあたしは、それと同じように彼を大事に出来ないんだ。




ボーッと天井を見つめていると、再び携帯が振動した。