正義のヒーロー



気持ちを切り換えられないまま、家についてしまった。
小さく深呼吸をしてから、ドアを開けた。




家族には顔を見せないようにしながら、素早くお風呂に入って、少し腫れぼったくなりかけた目を誤魔化した。





やることが全て終わって部屋に戻り、やっとケータイを見た。







メールが4件。





優芽と准弥とゆったんからだった。








『大丈夫?泣かないでね。』








『話しなら聞けるから。泣くなよ。』






優芽と准弥からのメールは、見なくても内容はだいたいわかってた。





いちばん驚いたのは、ゆったんからのメールだった。