正義のヒーロー



それからくだらない話しをしていると人がたくさん揃ってきて、その中には満那の姿もあった。






「せったんの友達来てんじゃん。じゃ、俺戻るな!」




「うん、話し聞いてくれてありがとね♪」



軽く手を振って、ゆったんは教室に戻って行った。




「満那!おはよう♪」







「おはよ!相変わらず原井くんと仲いいね!」











そう言って、満那はゆったんが出ていった扉の方を見つめた。






「ねえ、満那。あたしね、准弥と別れたんだ。」




「え、まじで?なんで?」




驚いた様子の満那に、さっきゆったんに話したことと同じことを話した。





「そっか。」




それだけ言って、満那はあたしの目をじっと見た。






「悪い意味じゃないけど、それって、原井くんが原因?」




「違うよ!ゆったんは関係ないよ。」



そうは言ったけど、ゆったんが原因だと思われても仕方がないと思った。