正義のヒーロー



あたしの言い方がいけなかったのかな。


あたしは、コトの後を追った。



「コト?」



「はぁ…。」



コトはあからさまにため息をついた。




「聖愛、コト。どしたの?」




優芽がこっちに来た。






「ううん。なんでもないよ?」




「じゃあ早く手伝ってよ。」





「あ、うん。ごめん。」



優芽に手伝ってほしいと言われても、コトが気になった。




「コト?」



あたしがモタモタとコトを気にしていたら、優芽が少し怒った顔でまたこっちに来た。

なんだか今日は、雰囲気がピリピリしている。




「聖愛さ、そんなにコトの様子ばっか気にするくらいなら、原井と関わるのやめたらいいんじゃない?」



「え?」


「原井と関わらなければ、そんなにコトを気にする必要ないんじゃないの?」



「別にあたし、最近ゆったんと関わってないよっ。」



あたしは勢いよくそう言った。



あたしはゆったんに避けられてる身だし、関わりたくても出来ない。



それにあたしは、そんな理由でコトを気にしてたんじゃない。