「いや、毎回毎回サービスしてもらうわ、騒がしいわで、本当申し訳ない」

「騒いでない!!いい子にしてるよ、私!海斗がパソコンしてるときも静かじゃん!!何言うかな!!」

ホント、失礼!!

「こないだも新作のケーキサービスしてもらったし、今日もだし」

「あれは海斗がずっと仕事して私を放っておくから、見かねた秋穂さんのご厚意だよ!!」

悪いの海斗じゃん!!

「その前に物欲しそうに新作のケーキ見てるからだろ」

「ちがーう!!」

「はいはい、痴話げんかは後にしてね、紅茶できたわよ?」

苦笑しながら、放っておいたらいつまでも続きそうなじゃれ合いに終止符を打つ

「いつもすみません、秋穂さん」

海斗が紅茶とケーキが乗ったトレイを受け取りながら言う

「いいのよ、しるふちゃんがおいしいって言ってくれたケーキは好評だから」

うちの味見役ね

そういって笑う秋穂に苦笑を返し、海斗は窓際の席に向かう