「4か月ぶりだもん」

頬を寄せた背中は、じんわりとぬくもりを感じさせてくれる

安心できる香りも、服越しに感じる筋肉も何も変わらない

ああ、でも

ちょっとだけ

「痩せたね、海斗」

「忙しかったからな」

「ふーん、だからメールくれなかったんだ」

背中からの気配で、しるふがうかがう様に見上げているのが分かる

「電話はしてただろう。それに」

「メールは返信しようと思ってると話題が過去になりすぎてしないだけ、とか言う?」

「ご名答」

わかってるじゃないか

「まあね」

最近、海斗のことが分かりすぎて

そんなにこいつに落ちているのかと思うと、なんか悔しい

「海斗さ、そんな毎回出張行くたびに痩せてたらいつかうすっぺらになるよ」

そして風に乗ってどこかに飛んでいくんだ