私には、嫌いなものが全くない。

振り返れば、人参・ピーマンが私は大嫌いだった。

母に人参・ピーマンを使った料理をよく手伝わされ、自分が作った物と思うととりあえず食べずにいられなかった。

そうこうしていると食べられるようになっていた。

そんな話をしていると、母親たちはニヤニヤしている。

「なんか楽しそうですね。

後はお母さん達に、正しい食習慣と好き嫌い克服のミーティングの続きをお願いします。」

と下駄を預け、ずっと横で話を聞いていた。

即決したのは料理を覚えさせること。

母親ならではの意見で、いろんな栄養を取れるよう、彩りの映えた料理ができるようになることが、目標になった。

そして、指導者へのお願いがあり、空腹で野球をしなくて良いように、合間におにぎりやフルーツを食べさせる事に決まった。

これにより、昼ご飯はおにぎりのみといった食に関心がないチームが大きく変わった。

何より、指導者・子ども達・保護者全員で戦うチームに変わった。