新年最初のチームの行事は登山から始まる。

自覚症状が出ない私は、あまり病気の事は気にせず登山に参加し、子ども達に大人の実力を見せてやろうと張り切っていた。

標高630メートルの小さな山。

走れば40分で山頂まで行ける。

ただし、私が20歳現役の時の話。

7年経ち、かなり衰えている。

一斉にスタートした登山は、序盤は急な坂、中盤緩やか、終盤一気に急になる。

そして、山頂には遊園地が待っている。

徒歩90分の道を、一斉に走り出す。

なんとか先頭集団に食らいついていたが、中学生の心肺は疲れを知らないのかと言いたくなる。

気を許せば置いて行かれそうだ。