ーーそんなことは、どうでも良いのだ…
お前はただ我に身を任せ、産み続けていれば良い……


ーー産むって…何を?


落ち着いた声が、急に興奮したものに変わる。


ーー魂。たましいタマシイタましイ…

ーーたま、しい?


その瞬間、少女の脳裏に全ての記憶が蘇る。

今までも何度も聞き、その度に忘れさせられていた全ての答え。
それを口に出そうとしたが、少女の中で突然声が弾ける。



ーー時の歯車は回り始めた…だが、もう少し×××は眠っていなさい…
それが、全ての鍵となるから…



優しい声に包まれ、もう一度私は記憶を手放した。






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