「言ってみるがいい」 緊迫した空気が漂う。 「俺に、“獣殺し”が飼っている“獣使い”を全てささげろ。そうしたら、俺は喰らったその力をもって“獣殺し”の狗として戦おう…」 ただ静かに、そして鋭く、不敵に 校長を見据える。 校長は松原を見つめ返し、思案する。 「………良いだろう。その取り引きに乗ろう」