「俺の“獣”は…いや、先にお前の見解を聞いておこう」 「若いのに、よく頭が切れる…」 目を軽く見開き、足を止める。 「そうだねぇ…私の見解かい?キミの“獣”は他の“獣”を喰って自分の力に加算させる事が出来るのではないかと考えているのだがね」 校長は自分の考えが間違っている可能性を考えてすらいない堂々とした態度をしていた。 「…流石は“獣殺し”。よく分かっているじゃないか。だが、完璧ではない」