「キミの“獣”は強いね?其れだけキミの精神力が強いということだ」 本気で称賛しているかのような感情を声に滲ませる。 「はっきり言ったらどうだ…?お前の“獣”の力を教えろ、と」 「やはりキミは聡いねえ… 教えてくれないかな?キミの“獣”の能力を」 「教えない…そう言ったらお前は津川みなみを殺そうとするのだろう?其の為に眠らせた…」 コツ、と音を響かせ1歩ずつ校長は松原に近づく。