「やはりお前の仕業か」 無表情な中にも苛立ちを滲ませる。 「そうさ。やはり、と言うことは津川くんが眠ったときには気づいていたのかな?だから、動揺しなかった」 「どうだろうな」 曖昧に答える。 真意を見抜かせないようにして。 「フフフ、まあ良い。“獣使い”の坊や」 校長の言葉に舌打ちをする。 「…やっぱりあそこで力を使うんじゃなかったな」