あまりの心地よさのためか、みなみを急激な睡魔が襲う。 力が抜けていき、カクンとコンクリートに膝をつく。 瞼が落ち、意識を明るい闇に委ねた。 急に倒れたみなみを一瞥し、松原は両の掌を前方に突き出す。 光りだす掌…… 「“発動(起きろ)我が内の獣”…」