*・*・*・*・*・*・*・*・*・ 他のクラスの人の奇異の視線が突き刺さる中、二人は無言で田中の後を歩いていた。 そこで田中が口を開いた。 「津川は、毎日遅刻ぎりぎりだそうだな?」 少し笑みを含んだような声音に若干驚きつつ、みなみは不貞腐れたかのように「朝練がぎりぎりに終わるのが悪いんです」と返した。