「今日はいつもより疲れてるね?部活、ハードだったの?」 丁寧にブローした髪を弄りながらあずさは問いかける。 「なんか、部長が燃えちゃってて。素振り500回以上最低やんないと教室行かせないとか言っちゃって」 額の汗を拭って、嘆息する。 「そりゃ大変だったねぇー」 「うん…疲れた。てか、先生まだ来てないの?珍しいね」 そのとき、ガラガラッ!と扉を開ける音がした。