そして、紅は不意にポケットからライターを取り出し、ライオンに翳した。
「うつせ、他が姿、我らの物に!」
ライオンが緑から赤に変わった。
そして、ライオンはそのまま口を開き咆哮する。
その咆哮と共に火炎が吹き出し、松原向かって放たれた。
「ちっ…めんどくせぇな…」
口では怠そうに言っていても、動きは素早く火炎を楽に躱した。
数秒前にいた場所には火が燃え移り、焼け焦げた痕が残っている。
紅も、ライオンと同量の火炎を掌から解き放った。
「……宿主も映し出した力を共有出来るのか!」
「あぁ…。だから………2対1だ!」
ライオンと紅に挟まれる松原。
放たれる火炎を躱すため上へ飛ぶ。
だがーーー。
「甘い」
